歯髄保存療法症例
CASE.1
痛みを取る最低限の治療のみ紹介元でやっていただいていました。神経は一部知覚があったので年齢や根の状態を考慮し(低年齢で根の治療はなるべくしない方が良いと考えられています)、神経を温存させる歯髄保存療法を選択(アペキシフィケーション)。1年の経過観察後も経過良好でした。
治療前
治療1年後
所見 | 右下第二小臼歯 根管治療の途中で紹介。歯根は未完成で開いており先端には炎症が見られる |
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治療中
治療中
所見 | 仮の蓋を取った後、根の中を触ると感覚が残っていたので、そこまでを消毒した後で、特別なセメント(MTA)で封鎖した。 |
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治療後
1年後
所見 | 型取りはせずにプラスチックの樹脂(コンポジットレジン)で最終的つめた。1年後も問題なく機能している。 |
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年齢・性別 | 14歳 女性 |
主訴 | 根管治療の続きをやって欲しい |
治療内容 | 歯髄保存処置 (紹介医に痛みを取る最低限の処置をしていただいてから紹介) |
治療費 | 60,500円(税込) (根管治療のみで) |
治療期間 | 2回(根管治療のみで) (その後の継続的な経過観察が必要) |
リスク・副作用 | 再発した場合に根管治療の難易度が上がる可能性 必ずしも成功するとは限らない |
特記事項 | 継続的な経過観察が必要 未成年の根管治療は保護者と費用含め要相談 |
CASE.2
治療前
治療後
所見 | 左上中切歯 外傷後、緊急で応急処置のみ受けたとのこと、歯根は未完成である |
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年齢・性別 | 8歳 男性 |
主訴 | 外傷後の根管治療 |
治療内容 | 歯髄保存処置 |
治療費 | 60,500円(税込) |
治療期間 | 3回 (その後の継続的な経過観察が必要) |
リスク・副作用 | 再発した場合は根管治療の難易度が上がる可能性必ずしも成功するとは限らない |
治療内容 | 外傷後、緊急で診察を受け応急処置のみしていただいた後の根管治療依頼。 低年齢でかつ、根の先が開いているケースは根の治療をできる限り避けた方が良いと考えられています。幸いにして一部知覚が残っていたので神経を温存させる歯髄保存療法を選択しました。2年予後も状態は安定し、無事根の成長を確認できました(アペキソゲネシス)。 |
特記事項 | すべてのケースにできる訳ではない 継続的な経過観察が必須 未成年の歯髄保存治療は費用を含め保護者への説明と同意が必要 |